長野の葬儀

「いまどき」の長野県の相続・お墓・お葬式のことがよくわかる

喪主・親族の心得② 戒名

2020年12月25日

【戒名の依頼】

 戒名はそもそも、出家して仏門に入り、厳しい戒律を守った弟子に授けられた名前ですが、現在は亡くなることで仏様に近づき、出家・仏門に入る、と解釈されることから、菩提寺から授けられる形になっています。
 一般的には、臨終後、すぐに菩提寺に依頼して、枕経や納棺の前までに授けられますが、納棺後の通夜がはじまる前までに、あるいは葬儀・告別式の前までに、授けられるケースもあるようです。
 菩提寺が遠く、葬儀を同じ宗派の別の寺院に依頼する場合も、菩提寺との関係を続けるなら、戒名は菩提寺に依頼しましょう。菩提寺以外から戒名を授かると、菩提寺の墓所への納骨を受け入れてもらえないこともあるので注意が必要です。
 授けられた戒名はお寺や葬儀社が用意した白木の仮位牌(内位牌と野位牌の2種)に記されます。

【戒名の構成】
 「戒名」は天台宗、真言宗、曹洞宗の言い方で、日蓮宗では「法号」、浄土真宗では「法名」、浄土宗では「誉号」といいます。故人の年齢や地位により、いくつかのランクが設けられていて、戒名料が変わりますが、お金を多く出せば上のランクの戒名を授けられるわけではありません。また、故人の名前の一字や生前の個人を偲ぶ文字を入れてほしいと依頼することも可能です。

【戒名の文字の意味】
●院号・院殿号(いんごう・いんでんごう)
故人が生前、信仰が厚く寺院や宗派に深く寄与した場合に授けられることが多く、広く社会貢献活動など行った場合などにも授けられます。
●道号(どうごう)
家名や地名、趣味、業績を讃える言葉の一字を用いることが約束になっています。未成年者には付きません。
●戒名(かいみょう)
法号の部分が戒名にあたる部分で、仏様の弟子になるために授けられる名前です。
●位号(いごう)
仏の弟子たる故人に対する尊称のようなもの。成人男性は信士(しんし)や居士(こじ)、大居士(だいこじ)、成人女性は信女(しんにょ)や大姉(だいし)、清大姉(せいだいし)、男の子は童子(どうじ)、女の子は童女(どうじょ)、男の幼児は孩子(がいじ)や嬰児(えいじ)、女の幼児は孩女(がいじょ)や嬰女(えいじょ)などが付きます。

 【戒名のランク】
下記は一般的な戒名のランク設定の例です。宗派によって異なる場合があります。

〇〇院□□△△大居士位(清大姉位)
〇〇院□□△△居士位(大姉位)
〇〇院□□△△信士位(信女位)
□□△△居士位(大姉位)
□□△△信士位(信女位)

 

⇒戒名の値段など、詳細は『長野の葬儀』に掲載しています。