長野の葬儀

「いまどき」の長野県の相続・お墓・お葬式のことがよくわかる

いまどきのお墓探し

2021年12月06日

 墓石や墓地・霊園の基本を抑えたところで、いまどきのお墓探しのポイントを抑えましょう。

 現在、墓石や墓地・霊園は急激な多様化がすすんでいます。「先祖代々之墓」は継承者がいることが前提ですが、少子高齢化、核家族化がすすみ、結婚していない、子どもがいない、子どもと同居していないなどの理由で、家墓の維持が難しいと考えている人が増えています。
 また実家から独立していて、先祖代々の墓に入らない人は、継承者がいる場合、従来の家墓を新たにたてる選択ができますが、孫の代、ひ孫の代までを想定すると、自分の代で費用をかけて大きなお墓をたてようとは考えないようです。
「墓石は小さな外国産で大丈夫」「墓地も、ひと坪もなくていい」という人が多くなっているのは事実です。
 そういうわけで今後、お墓や墓地・霊園は、家系を継承していくものから、永代供養墓を基本とした、個人で自由に完結するものへと変化していくことが予想されます。そのニーズに対応するほど、よりいっそうお墓の多様化はすすむでしょう。
 永代供養墓のバリエーションはすでに多彩な広がりを見せています。寺院墓地、公営墓地、民間霊園が永代供養塔や納骨堂を次々と整備しつつあり、比較的低価格で永代を約束してほしい、というニーズの受け皿は整いつつあるのかもしれません。また、一定期間が過ぎると合祀されるという前提で、個人墓や夫婦墓、ひとりっ子同士に対応した両家墓などもニーズは高まりを見せています。
 さらにもっと自由に、墓石を用いず海や山に骨を還す「自然葬」や、「散骨」の要望に対応した施設も、新たな潮流として今後、さまざまに登場する可能性がありそうです。