長野の葬儀

「いまどき」の長野県の相続・お墓・お葬式のことがよくわかる

ペットの 弔い方

2022年04月01日

 最近はかわいがってきたペットが亡くなったとき、家族同様に手厚く葬ってあげたい、と感じる人が増えています。これを受けて、ペット専門の葬儀社や霊園、ペットのために読経をしてくれる寺院なども増えているといいます。
 ここでは、ペット葬(火葬)や、ペット専用霊園などの基礎知識を紹介します。

【ペットの弔い方】

 ペットの遺体は一般廃棄物の扱いとなるため、勝手に公有地や他人の土地に埋めた場合は不法投棄となり、法律で罰せられます。遺体の処理は自治体に廃棄物として処分を依頼するか、自宅敷地に埋葬(自宅葬)するか、専門業者に依頼して人間が亡くなったときと同じように葬儀、火葬、埋葬を行うか、以上の3つが主な選択肢となります。自治体によってはペットの火葬施設を持っている場合もありますので、環境衛生課などに問い合わせてみましょう。

【ペットが亡くなったら】

 ペットの遺体は死亡後、2~3時間で死後硬直がはじまるケースが多いので、足を胸のほうにやさしく折り曲げるなどして体型を整え、段ボールなど遺体の納まる箱に安置するといいでしょう。遺体から体液などが滲み出す場合があるので、箱の中に防水シートを敷いて、口や肛門周辺にガーゼをあてます。それから毛並を整えてあげてお湯などで全身を拭きます。保冷剤やタオルにくるんだ氷などを
使って、遺体の急激な腐敗を防ぎましょう。できるだけすずしい場所に安置することを心がけます。

【火葬する場合】

 自治体に処分を依頼する場合は、自治体に連絡をしましょう。自治体ごとに料金や処分方法は異なります。またほとんどの場合は、遺骨を持ち帰ることはできないようです。
 自宅の敷地に埋葬する場合は、火葬・土葬、散骨問わず、周囲の環境を考慮して臭いや衛生面に注意しながら、埋葬の際は深い穴を掘るように心がけましょう。
 火葬の場合は、専門業者に依頼すると「訪問火葬」「合同火葬」「個別火葬」「立会火葬」などの方法を案内してくれます。料金はペットの大きさにもよりますが、合同火葬で1~3万円ほど、個別火葬、立会火葬は2~5万円ほどかかります。
 副葬品として火葬、埋葬できる愛用品については業者に確認をとりましょう。

【葬儀・霊園】

 ペットの葬儀に宗教を取り入れる必要はありません。供養の気持ちで人間同様の葬儀を行いたい場合は、葬儀社や菩提寺などに問い合わせてみましょう。 
 ペットの霊園は全国でも年々増加の傾向にあり、県内各地でも比較的探すのが容易になりました。専門の霊園のほか、一般の霊園の一画にペット専用のエリアを設けている霊園もあります。またお墓も合同慰霊塔や個別墓の設定があり、選択の幅も広がっています。合同慰霊塔でも遺影を一覧にして飾ってくれる霊園もあります。中には火葬施設を持っていて、葬儀、火葬、埋葬までを一括で依頼できる霊園もあるようです。
 ただし人間のお墓の中に一緒に埋葬・納骨することを認めている墓地・霊園は少ないようです。霊園に問い合わせ、確認しましょう。