長野の葬儀

「いまどき」の長野県の相続・お墓・お葬式のことがよくわかる

【覚えておきたい用語集】葬儀編②

2022年07月11日

【精霊馬・精霊牛(しょうりょううま・しょうりょううし)】

 キュウリとナスに麻幹(おがら)などで足を付け、馬や牛に見立てたお供えのことをいいます。先祖があの世とこの世を行き来する際の乗り物とされ、キュウリ(精霊馬)には「足の速い馬で少しでも早くあの世から戻ってきてほしい」という意味が、ナス(精霊牛)には「足の遅い牛で少しでも長くこの世にとどまってほしい」という意味があります。

【喪家(そうか)】

「もけ」「そうけ」と読む場合もあります。また「そうけ」は「葬家」と書く場合もあります。死者を送り出す家のことをいいます。

【葬祭ディレクター(そうさいでぃれくたー)】

 平成8年に厚生労働省(当時・労働省)の認定を受けた制度です。社葬などの大きな葬儀を運営できる知識と技術の高さを証明する1級と、個人葬までを執り扱える能力を証明する2級とがあります。

【弔問・会葬(ちょうもん・かいそう)】

 弔問は亡くなった人の家をたずねてお悔やみを述べることをいいます。一方、会葬は葬儀に列席することです。葬儀・告別式の日は「会葬」を使い、通夜は葬儀式でないので「弔問」を使います。また「参列」は式や会合に加わる、という意味なので、通夜でも葬儀でも使えます。

【デザイン墓石(でざいんぼせき)】

 故人の趣味や楽しんでいたことを反映させたオリジナルデザインの墓石。カラオケ好きだったのでマイクの形、ゴルフが好きだったのでゴルフボールの形、思いを一字で表現している、など自由な発想で表現したものが多いのが特徴です。

【手元供養(てもとくよう)】

 故人の骨を供養の対象とし、寺院への納骨の代わりに、または納骨を行った上さらに、遺骨(遺灰)を自宅などに保管、慰霊の場を身近に置いて故人を偲ぶという考え方。自宅供養ともいいます。最近は、装飾を施した小さな骨壺のような容器はもちろん、遺骨の一部をロケット型ペンダントに入れて身に着ける、遺灰から人口ダイヤモンドをつくるなど、手元供養のためのアイテムが多く出まわり、新しい供養のジャンルとして一般にも定着しはじめています。

【導師(どうし)】

 もともとは人々を導く師、仏教の教えを説く僧という意味ですが、葬儀においては、複数の僧侶が読経する場合、その中心になる僧侶、唱導師のことを意味します。一般の葬儀では菩提寺の住職がつとめ、導師以外の僧は脇師、脇僧と呼ばれます。よく使われる「引導を渡す」という言い方は、導師が棺の前で、死者が迷わず悟りを開くよう法語を唱えること、死んだことを解らせ、この世への未練を諦めさせることを意味し、これが転じて「最終的な宣告」の意味で使われるようになったものです。